【Power Automate】を使用して、SharePointリストにリストアップされたExcelファイルを調べ、特定行の内容をチェックする(2)

ICT

前回は、「SharePointリストにリストアップされたExcelファイルを調べ、特定行の内容をチェックする」というフローを作成しようと思いましたが、問題が発生しました。

チェックしたExcelの「結果」セルの内容を出力しようとしたのですが、動的なコンテンツに「行の取得」が表示されませんでした。

【Power Automate】を使用して、SharePointリストにリストアップされたExcelファイルを調べ、特定行の内容をチェックする(1)
今回は、「SharePointリストにリストアップされたExcelファイルを調べ、特定行の内容をチェックする」というフローを作成したいと思います。 環境 SharePoint内に「チェックリスト」というリストを作成しました。...

今回は、その部分を修正したいと思います。

現状の確認

現在のフローは以下の通りです。

「行の取得」後、「チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する」で、「行の取得」の内容を使用しようと思いましたが、動的なコンテンツに表示されませんでした。

「複数の項目の取得」から単一のものに変更したところ、動的なコンテンツに表示されたので、「Apply to each」内でできないという現象のようです。

 

JSONのスキーマ確認

JSON解析フローを追加する前に、テストを実行しJSONのスキーマを確認(コピー)しておきます。

テスト時の「行の取得」フローの出力部分を確認します。

body内に文字列が羅列されていますが、これがJSON形式のようです。

このbody内の文字列を丸ごとテキストエディタにコピーし、保存しておきます。

 

「JSONの解析」フローを追加

調べていると、「JSONの解析」というフローを追加することで解決できそうです。

「行の取得」の後に追加します。

組み込み-データ操作

「JSONの解析」フローを追加します。

「JSONの解析」フローの「コンテンツ」には、「行の取得」を選択したいところですが、やはり動的なコンテンツには表示されません。

そこで、式「body(‘行の取得’)」を指定して、強制的に「行の取得」の動的コンテンツを取得します。

 

スキーマは、サンプルから生成します。

ここで、事前に取得しておいた「行の取得」の出力データが役に立ちます。

「サンプルから生成」をクリックします。

 

サンプルJSONペイロードの挿入画面で、テキストエディタにコピーしておいた行の取得」の出力データをそのままコピーします。

今回は複数のデータがありますが、問題ありません。

 

サンプルのJSONデータを解析し、スキーマを自動で作成してくれます。

 

スキーマ内に、「行の取得」で取得したExcel内のセルの内容があるのがわかります。

後続のフローで動的なコンテンツが使用可能に

これで、後続のフローで動的なコンテンツとして取得が可能になります。

今回は、後続のフローでTeamsにExcelの内容を表示します。

動的なコンテンツとして、「JSONの解析」からExcelの内容が選択可能になりました。

Teamsメッセージに使用可能となりました。

テストを再実行

テストを再実行したところ、正常終了しました。

 

Teamsの該当チャネルに、複数のExcelファイル特定行の内容を表示することができました。

 

「JSONの解析」フローの使用で、複数のExcelを対象とした「行の取得」ができました。少し複雑な処理とはいえ、このようなやり方は「市民開発者」には敷居が高いので、すんなりできるようになるといいなと思いました。

 

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