当社では、ドローン空撮画像からSfM処理にて点群データを作成しています。
点群データの処理は主に福井コンピュータの「TREND-POINT」を使用しています。
今回は、TREND-POINTを利用して点群データからTIN(三角網)地形データを作成し、Land-XML形式で出力したのちV-nas Clairにインポートしようと思います。
Land-XML形式をV-nas Clairにインポートするには、「i-ConCIM_Kit」というオプション製品が必要です。
点群データからTIN(三角網)地形データを作成
すでにTREND-POINTで点群データを読み込んだ状態からスタートです。
メニューより、三角網-作成(i-Construction)をクリックします。
今回はi-Construction用の基準で三角網を作成します。
点密度は「起工測量(0.25平方メートルあたり1点)」とします。
緑の線が見えますが、TINデータが作成されました。
わかりにくいので、点群を非表示にします。
データ一覧より、点群のチェックを外します。
TINデータだけが表示されました。
Land-XML形式でエクスポート
TINデータだけを、TREND-POINTからLand-XML形式でエクスポートします。
メニューの、ファイル-LandXML-書込みをクリック。
名前を付けて保存ダイアログで、任意のファイル名にしたのち保存します。
「3次元設計データ交換基準(案)Ver.1.3形式で書き込み」にはチェックを付けます。
Land-XML形式でインポート
TREND-POINTから出力したLand-XMLデータを、V-nas Clairでインポートします。
オプション製品の「i-ConCIM_Kit」を使用します。
メニューより、i-ConCIM_Kit-LandXMLツール-LandXMLインポート。
開くダイアログで、出力したLandXMLファイルを指定、開くボタンを押します。
インポート項目設定で、今回は線形・断面要素がないのでサーフェスのみにチェック。
座標系の自動作成をOK。
基準となる点を指定。
配置角度を指定。
V-nas ClairにLandXMLデータをインポートすることができました。
今回は、V-nas Clairのほうで座標を設定していませんでしたが、事前に設定しておくと座標から位置合わせが自動で行われます。
データの確認
3次元での表示に切り替えます。
ポリゴンの塗り潰し表示に切り替えます。
見やすくするために、ビューモードにします。
地形データを確認することができました。
現在、i-Constructionで地形データはLandXML形式でデータ交換することが決まっています。
そのおかけで、ソフトウェア間を自由にデータ交換することができます。