NoLiDARのiPadで、【Polycam】 photo modeで3Dデータを取得し、Hololens2で表示する

3次元設計

今回は、NoLiDARのiPadで無料アプリ「Polycam」を使用して、フォトグラメトリにより3Dデータを取得し、それをHololens2で表示してみたいと思います。

 

iPadに「Polycam」をインストール

今回は、NoLiDARのiPadを使用します。

iPadは、2017年発売のiPad第5世代で、OSを16にアップグレードしたものです。

このくらい古いiPadとなると、インストールできる3Dスキャンアプリが少ないのですが、「Polycam」はインストールできました。

 

「Polycam」で撮影を行う

インストールしたPolycamを起動します。

今回は、以下のようなどこにでもある公園のベンチを3Dデータ化します。

Polycamは、LiDARスキャンやROOMモードというスキャンモードも使用できますが、今回はNoLiDARのiPadのため、PHOTO modeのみ使用可能です。

指示通り、録画ボタンをタップすると撮影が始まります。

 

撮影を完了しました。写真はMAXの250枚撮影しました。

対象物の周りをぐるぐると回り写真を撮影します。

シャッターはアプリ側で自動で押してくれるので、iPadを向けたままぐるぐると回るだけです。

250枚に達したところで、自動で終了しました。

 

「Polycam」でフォトグラメトリを行う

撮影終了後、上記のような画面に移ります。

モードは「MEDIUM」を設定しました。

緑四角の中に数字が書かれており、無課金では残りこの回数だけ処理できるようです。
以降は有料のPolycam Proにアップグレードする必要があります。

「アップロードと処理」を押すと処理が開始されますが、後ほどアップロードすることもできます。

 

フォトグラメトリ処理の終了

処理が終了し、3Dモデルが作成されました。

クラウドで処理するため、それほど時間はかからない印象です。

拡大してみたところ、きれいにモデル化されているようです。

こういった細部のモデル化は、LiDARスキャンよりもフォトグラメトリの方が適しているようです。

右上の矢印をクリックし、モデルをエクスポートします。

 

データのエクスポート

エクスポート画面では、様々なデータ形式が表示されています。

しかし、有料のProのマークがついているものは有料版を購入しなければ使用できません。

無料の場合は、「GLTF」と「video」しか選択できません。

今回は3Dモデルとして使用するため、「GLTF」で出力します。

 

Hololens2で表示する

エクスポートした3DモデルをWindowsで見てみます。

「GLTF」形式のため、Windowsの3Dビューアーで見ることができます。

このデータをUnityにインポートし、Hololens2にビルドした様子が以下です。

 

NoLiDARで古いiPadに対応したアプリは少ないのですが、Polycamは対応していて助かりました。また試用でも最低限のフォトグラメトリ・データエクスポートができるのはよいですね。作成した3DモデルをHololens2で表示することにより、簡単にMR上で現況再現ができるのは良いと思います。
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