今回は久しぶりにArcGISProの記事を掲載します。高度な機能を豊富に持つソフトなので、しばらく触っていないと忘れてしまう事もあります。その為忘備録も兼ねて面白い機能をご紹介します。
さて、ArcGISProは2Dだけではなく3Dを取り扱う事も可能でして、2Dのマップの事を「マップ」、3Dのマップの事を「シーン」と呼んで区別しています。今回はマップからシーンを作成する方法をご紹介いたします。実はこの機能、業務でも使ったことがないのですがとても簡単です。
下の図は地図だけを表示させたものです。この時表示されている地図は3Dではなくまだ2Dです。
2D3とDの見分け方ですが、赤枠で囲った部分がマップとなっていればその地図は2Dです。
それではこの状態から早速3D表示にしてみたいと思います。
「表示」タブの「変換」をクリック。「グローバルシーンに変換」または「ローカルシーンに変換」を選択します。
選択後、マップ_3Dというシーンが新しく追加され3Dで表示された状態になります。下の図は追加されたシーンとなりますが、真ん中にある緑色のエリアは飛行場です。飛行機の着陸時にパイロットから見える状況を真似てみました。
さて3D機能の使い道ですが、例えば先日当blogにも掲載した国土交通省の「PLATEAU」とを組み合わせて、実際の建物から作られる影が他の建物にどのような影響(日照の変化など)を与えるかといったシミュレーションを行うことなどが考えられそうです。実際建物の影を作成する機能もソフトが持ち合わせています。他にもアイデア次第で色々と活用できそうに思われます。
今回は3Dマップの作成をご案内しました。