川田テクノシステムの3DCAD「V-nas Clair」を使用しています。
今回は複数の点の座標(XYZ)をCSVで出力する作業方法を記載します。
先に結論を記載しますが、V-nas Clairでは効率よく作業する方法はありませんでした。
点の座標値をCSV出力する機能はあるか?
まず最初に、「表示しているレイヤの点情報をそのままCSV出力できないか」という点について調べました。
サポートに問い合わせてみたところ、「現状、対応する機能がない」とのことでした。
V-nas Clairは、点群をインポートすることができます。
「ファイル-インポート-点群」で点群をインポートすることができます。
一方、エクスポートをの方を見ると、点群に該当するメニューがありません。
V-nas Clairは、点群のインポートはできますがエクスポートはできません。
複数の点の座標値(XYZ)をCSV出力したい
V-nas Clairは点群処理ソフトではないので、出力機能がないのは仕方がないと思います。
しかし、点群まではいかなくても複数の点の座標値(XYZ)をCSV形式で出力したいというシーンは多いのではないでしょうか。
例えば上記のような、測深図や測量データをまとめた図面データがあり、そこから座標値をCSV出力したいということがあります。
座標杭機能を使用する
V-nas Clairには「座標杭」という機能があり、それを使用することで点座標のCSV出力が可能です。
「施工-座標杭-座標一覧入力」を選択します。
座標一覧入力画面で、座標参照:要素選択、図面参照をクリックします。
出力したい点要素を選択します。
座標一覧入力画面に戻り、選択した点のXY座標が一覧化されます。
しかし、Z座標(標高)は取得できません。
Z座標(標高)は手入力することができます。
この作業でZ座標(標高)を取得してくれると助かるのですが、現時点では取得できないようです。
座標一点作図で入力する場合
続いて、座標一点作図で入力を行ってみます。
「施工-座標杭-一点作図」をクリックします。
取得したい点を選択します。
点名称と標高を入力します。
「座標杭(設計)」と「点名称」というレイヤが作成され、座標杭が設定されます。
取得対象の点すべて1点作図を行います。
座標杭の設定が完了しました。
「施工-座標杭-座標一覧入力」をクリックします。
座標一覧入力画面で、座標参照から「座標杭選択」を選択し、図面参照をクリックします。
全ての座標杭を一括選択します。
全ての座標杭のXYZ座標値を取得できました。
一点作図では一点ずつ入力する必要はありますが、標高(Z値)を入力することができます。
座標値(XYZ)をCSVまたはSIMA形式で出力する
設定した座標杭の座標値を、CSVまたはSIMA形式で出力します。
座標一覧入力画面で、「保存」をクリックします。
「名前を付けて保存」できます。
ファイルの種類で、CSVファイルまたはSIMAファイルを指定できます。
CSVファイルを開くと上記のとおり座標値を出力することができました。
座標値の出力機能が欲しい
点群の出力ができないのは仕方がありませんが、標高値が設定されている点要素の座標値をすぐにCSV形式またはSIMA形式で出力する機能はほしいと思います。
今後のアップデートに期待です。
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