今回は、川田テクノシステムの3D設計CAD「V-nasClair」で、断面ビューという機能を使い、3D地形データ+3D構造物データをもとに2D横断面を取得してみたいと思います。
3D地形データは、国土地理院 基盤地図情報 数値標高モデルから作成します。
作成方法は以前記載しています。
3D構造物データは、「V-nasClair」のバージョン2023より標準搭載された「PARAMETRIC_Kit」のテンプレートをそのまま使用しました。
元データサンプル
配置した構造物は、テンプレート「橋脚_張り出し式_03_小判型」です。
このように、国土地理院 基盤地図情報 数値標高モデルで作成した地形データ上に配置しています。
3D地形データ+3D構造物データの3Dモデルより、2D横断データを取得します。
基準線の作成
横断データを作成するための基準線を作成します。
3D図面をXYで表示して、ポリラインで作図します。
今回は上のように構造物の中心線を作図します。
終点も同じく中点とします。
これで、基準線の作成は完了です。
断面ビューによる横断データの取得
準備ができたので、「横断ビュー」という機能を使ってみます。
3D-横断ビュー-作図(ソリッド)
作図条件を設定します。
今回は側面方向で横断データを作成します。
断面のサイズを任意の大きさに変更します。
2Dビューの作図条件で、2ページ以降に作図するという指定をしました。
先ほど作成した基準線(ポリライン)を指定すると、断面が作成されます。
断面が作成されました。
これは構造物の上部から見たものです。
3Dビューモードにすると、上のように断面が作成されているのがわかります。
作図条件画面で、「2ページ以降に作図する」という指定をしたので、ページを切り替え2ページ目以降を見てみます。
2D断面が作図されているようです。
確認してみると、間違いなく2D断面データが作図されていました。
PARAMETRIC_Kitで作成した構造物データや、地形データが作図されるかが不安でしたが、間違いなく作図されていました。
断面ビュー機能を使うことにより、3Dモデルから簡単に2D断面を作成することができました。