前回は、福井コンピュータのTREND-COREに座標値を設定しました。
現在、i-ConstructionではBIM/CIMのデータ交換基準として、土工は「LandXML」、構造物は「IFC」を規定しています。
今回は、V-nas Clairで作成したデータから「LandXML」と「IFC」形式でエクスポートして、座標値を設定したTREND-COREにインポートします。
V-nas Clairで構造物のサンプルデータを作成
土工のみで構造物を作成していませんでした。
簡単なサンプルデータを作成します。
V-nas Clairからエクスポートする
地形のエクスポート
最初に、地形をLandXML形式でエクスポートします。
LandXML形式およびIFC形式での入出力は、オプション製品である「i-ConCIM_Kit」が必要です。
メニュー-LandXMLツール-LandXML(サーフェスのみ)
今回はサーフェスしかありませんので、サーフェスのみのコマンドを使用します。
エクスポート項目の設定画面ですが、今回は地形のサーフェスしかありませんので、上記のように設定をしました。
続いてXML出力設定ですが、ここもテストなので簡単に設定しました。水平座標系を「平面直角座標系第12系」に設定しました。
造成面のエクスポート
続いて同様に、造成面もエクスポートします。
同じ座標系を設定します。
構造物のエクスポート
最後に、構造物のエクスポートを行います。
メニュー-i-ConCIM-IFCツール-IFCエクスポート
属性の設定などもできるようですが、今回はテストなので属性は設定しません。
測地系は、土工と同様に平面直角座標系第12系を指定します。
結果、以上3ファイルを出力しました。
TREND-COREにインポートする
V-nas ClairからエクスポートしたLandXMLとIFCファイルを、TREND-COREにインポートします。
LandXMLファイルのインポート
メニュー-読込-LandXML
まず、地形からインポートします。
LandXMLファイルの形式が正しくないアラートが出ました。
とりあえずこのまま読み込みを続けます。
読み込み対象の選択を求められます。
今回はサーフェスのみなので、サーフェスのみにチェックをつければいいのかもしれませんが、デフォルトのまますべてにチェックが入った状態にします。
次の画面も、今回はそのままとしました。
とりあえず読み込むことはできたようです。
同様に造成面のLandXMLファイルもインポートします。
無事読み込みが完了しました。
座標値を確認したところ、V-nas側で設定した通りの値となっていました。
IFCファイルのインポート
続いて、構造物のIFCファイルをインポートします。
メニュー-読込-IFC
こちらの読み込み設定はあっさりしています。
座標値を設定済みなので、基準点を指定するのチェックは外しています。
V-nasから出力した構造物データを指定します。
構造物も正しい位置に設置されました。
しかし、インポートした構造物の面に色がついていない箇所があります。
何度か試したのですが、これは解消しませんでした。
自分の入出力処理操作に問題がありそうなので、後日サポートに問い合わせてみようと思います。
とりあえずファイル連携はできたので、今回はここまでとします。